ミリキタニさんは米国生まれの日系人で,NYで路上生活をしながら絵を書いているときにこの映画の監督と出会った。それからの二人の交流が描かれた映画だ。
見終わった後は,さわやかな気持ちになった。ミリキタニ老人が,つらい過去を背負いつつも心底明るいところと,監督のリンダさんと老人との交流が心温まる。
監督が物語にがっつり入り込んでいるけど,不自然な感じがしないのは監督の人柄と,ミリキタニ氏に対する一生懸命さが伝わってくるからだとおもう。
監督の努力の甲斐あって,生き別れになっていた実の妹と連絡が取れたとき,老人は感無量の表情で,"Linda, Linda, Linda..."とつぶやいたのが感動的だった。リンダ監督への大きな信頼と感謝と,二人の揺るぎない絆が伝わってきて,ちょっと涙が出そうになった。ちょっと前まで赤の他人だったのに,そんな風に心通わせることができるなんて・・・。
ちなみに,この映画の波及効果でミリキタニ老人は生まれて初めての個展を米国と日本で開くとのこと。映画の力って凄い・・・。
映画のサイト↓
http://www.uplink.co.jp/thecatsofmirikitani/