重松清の疾走(上)を寝る前に読んだら、頭が急に冴えちゃって、布団の中でぼんやり自分のルーツのようなものを少し考えてみた。この小説のテーマでもある「家族」のことをふくめて、学校での出来事や、ともだち、自分をはぐくんで来たひとびとのことを。寝ぼけた頭で、ぼんやりと幼い頃の思い出を反芻する。悲しかった事は、そのシーンの断片がくっきりと頭にこびりついている。そうゆうのを思い出すと、つい涙が出て来るが、それはもはや条件反射のようなもの。そんな忘れられない程くっきりとした思い出と思い出のあいだには、いまははっきり覚えてないけど色んな気持ちで過ごして来たとてつもなく長い時間がある。忘れてしまうような些細な毎日。むしろそっちの普通の気持ちの積み重ねの方が今の自分に色濃く結びついてるんじゃないかと、思う。てゆうか、それが昨夜布団の中で発見した事だ。でもその無数の毎日毎日積み重ねて来た気持ちが、どんなだったか、どうしても、思い出せない。なんでだろう。蓋がかぶさってるのかな?でもそれだったらどうして蓋をしてしまった?ああ、と思ってたらいつの間にか眠りについていた。布団に入ったのが2時で、眠りにつく直前に時計に目をやった時が3時半なので、1時間半も考えてたんだ。布団の中では意外に滑らかに、思考が進んで行く。
というわけで、疾走の下巻をいまから図書館に借りにいってきます。 かなり気持ち的に苦しくなる小説だけど、はやく続きが読みたい。
by platform_life
| 2005-12-16 16:22
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