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プールへ

寒かったり,体調悪かったりで,しばらく足が遠のいていたプールに,今年に入って初めて行ってみた。
久々なので,30分と時間を決めて,泳いだ。平泳ぎ&ときどきクロール。クロールはどうにか20Mを泳ぎ切れるようになったけど,もっと優雅に泳げるようになりたいなあ。いまは息が苦しくて,つい顔を正面に上げてしまうので,まるでおぼれかかった人のように違いない。。。。

泳いでいる途中に,「速く泳ぎたい」とか「きれいに泳ぎたい」とかふとした邪念が心に起こると,途端にしんどくなる。だから,いかに無心になれるか,というのがポイント,ということに気付いた。まるで仏門の修行のよう。
実生活でもあらゆる邪念を取り払いたいと,常日頃思うことが多いので,やっぱ在る意味プールは修行場。

プールのあと,ジムのジャグジー風呂に入って,ぽかぽかした体で家路につくのが幸せ。。

最近の読書;オーデュボンの祈り(伊坂幸太郎),生きてるだけで愛(本谷有希子)
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by platform_life | 2007-03-29 15:02 | 日々のこと

映画「ガンジー」

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ガンジー役の俳優,ベン・キングズレーの笑顔がとてもチャーミング。ガンジーの人間味とか,優しさの中にある強さなどなど,十分に表していて,この人がなくてはこの映画は成り立たなかっただろうと思わせる雰囲気。

この映画はガンジーや,ガンジーを取り巻く世界を,客観的に淡々と描いている。統治国のイギリスにインド人が虐げれるシーンや,虐殺や暗殺のシーンも衝撃的だけど,誰かをヒステリックに非難したり,悲劇性を強調することもない。ガンジーを神のように崇めて描くということもなく,嘘くさいドラマに陥ってないのが好感度高し。

インドはガンジーの指導のもとに,「非暴力」を掲げて独立を果たしたけど,その後インド人同士が,宗教の違い(ヒンドゥーvsイスラム)から争いを起こし,簡単に暴力をふるってしまう。そうなると,ガンジーが為したことっていったい何なのだろうって,,今も続く戦争をみても思ってしまう。

ところで,ガンジーの住まいのある田舎の風景や,生まれ育った故郷の沼の風景,塩をとりにいった海など,インドのすばらしい景色が織り交ぜられていて,それも見どころのひとつだ。
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by platform_life | 2007-03-20 18:25

国立新美術館

国立新美術館へ行ってみた。
建物はどかーんと大きくって,内部もゆったりしたつくりでなんだか外国っぽい雰囲気。ヤコブセンの超高価な椅子が,いっぱい置いてある。
地下のショップにはオシャレな雑貨や,美術系専門書に交じって,マンガ本(パタリロとか)も置いてあって面白い。

「パリの異邦人」という企画展を見た。アンドレ・ケルテスという人のエッフェル塔から下を見下ろして撮ったしゃしんとか,ブラッサイの撮ったパリの石畳が黒光りしている写真とか,オノデラユキの古着のポートレイトなどが好かった。全部モノクロ写真。

ピカソとかシャガールとか有名な作家もあったが,あんまり印象的ではなかった。はっとさせられたのは,木のテーブルに狼(ほんとは狐)の剥製がくっつけられた「狼テーブル」。金色の台に女性の頭部がのせられている彫刻(たぶんジャコメッティだった)。

入場料は1500円,ちょっと高いかなとも思う(点数も少ない)。同時開催中の「20世紀美術」展も一緒に見れると思ってたんだけど,こっちは別料金で1200円とのこと。うむ。。全体的に,今後に期待したいミュージアムだ。
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by platform_life | 2007-03-16 17:17 | アート

DVD「ベルリン、僕らの革命」

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「エデュケイターズ(教育者)」を名乗るヤンとピーターは、金持ちの家に忍びこんで、何も盗まず、ただ部屋の中をめちゃくちゃに模様替えするという活動を夜な夜な行っている。最後にいつも「ぜいたくは終わりだ!」という手紙を残して去る。彼らは資本主義が生み出したぜいたくを「悪」と見なしているのだ。

ある日、忍び込んだ豪邸で家主のオヤジに見つかってしまい、成り行きで誘拐することになるのだが、話をするうちに、オヤジも若いころ革命運動をしていたことが判明する。でも結局は現実に打ち負かされ、気が付いたら自分もブルジョワの一員になっていたとオヤジは言う。

オヤジはヤンの未来の姿なのか。だったとしたらかなり哀しい。でも、みんな結局は「現実」に吸い込まれてゆく。なしくずし的に。ヤンたちは確かに若さ故の熱さがあって、正論ばかりを語るところなんか、こっちがちょっと恥ずかしくなる。哀しいかな、わたしはもう「オヤジ」側の住人かもしれない…。

映画のなかで、ヤンの「弱いものたちはいつか社会に対して爆発する」という風なせりふがあって、やっぱり「9.11」のことを思い出してしまう。そして、以前見たドキュメンタリー映画「ダーウィンの悪夢」のアフリカの貧困問題うんぬんも思い出す。この世界にはたくさんの偏りがあって…その根っこは全部一緒な気がする。

映画の最後に「結局は変わらない人々へ」という手紙を、ヤンたちは残す。やっぱり世の中は何も変わらない。あまりに私たちは無力である。
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by platform_life | 2007-03-10 19:26

『新源氏物語』田辺聖子

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教科書でおなじみの「源氏物語」の,田辺聖子による新訳バージョン。言葉づかいが今風でとても読みやすい恋愛小説になっている。全3巻あったけど一気に読めた。

老女との恋のトラブルあり,義母への禁じられた恋あり,帝の愛妻との不倫あり・・。何より衝撃的だったのは,幼女を見初めて強引に引き取り親代わりに育て,ある日突然男女の関係に持ち込むというくだり。少女は相当なショックを受けてしばらく口をきかなかったみたいだけど・・・。源氏,そんな犯罪めいたことやっちゃっていいのか〜??何というか放送ギリギリな感じ・・。

でも,何はともあれ,人々から「光の君」と呼ばれ,輝くばかりの美男子である。何をしても,ご愛敬で許されてしまう。

また,一度関係を持った女性はどんなに期待はずれでも見放さない,という「心優しい」源氏だが,さまざまな女性の扱いの中でも特に感心してしまったのは,女性たちを四季になぞらえてお家を建ててやる,という場面。源氏が新居を建てたのを機に,妻以外に通っていた女性たちを集め,同じ敷地にそれぞれの屋敷を建てた。そのとき,女性たちの人柄や雰囲気から,「紫の上」は春の屋敷,「明石の上」は夏の屋敷・・・と,四季の植物を楽しめる庭をしつらえた。風流でもあり,はたまた傲慢とも言えるし・・・。やっぱりすごい感覚だ。

恋愛模様以外にも,現代の日本人の慣習や生活文化に通じるものを見つけるのも面白かった。何かにつけて親戚一同に贈り物をすることや(衣装が多い),ナントカ大臣の●歳のお祝いの宴会を,本人が病気だから今回はこじんまりとやりましょう,といいながらなんやかんやで盛大になってしまう,など。

源氏物語はファンタジーのようで,実は私たちの祖先の物語でもあるんだ。それがとても不思議な感覚だった。
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by platform_life | 2007-03-07 14:33 |

たかのてるこ『モロッコで断食(ラマダーン)』

f0000172_2352394.jpg最近読んだ旅行記の中でダントツに面白かったのが、この本。

旅行記を読むのって、その場所に行きたいと思っていて、おもに情報を仕入れるために読むことが多い。でもこの、たかのさんのモロッコ旅行記は、情報収集以上の、話としての抜群な面白さがあった。

とくに、後半部分からはすごいことになってゆく。朝の電車で読んでいたのだけど、予想外のドラマティックな展開に、駅に着いても本を閉じられず、しばらくホームで立ち読みした。ほんのちょっと涙がこぼれそうになったりして、朝から変なテンションになってしまった。旅行記をよんでここまで心動かされたことは初めて、というくらい面白かった。(影響を受けた本はあるけど・・)

モロッコに興味ある人にも、ない人にもおすすめの1冊です。
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by platform_life | 2007-03-02 23:54 |