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北東北の旅:5/19奥入瀬〜谷地温泉へ

二日目朝は,小雨が降っていた。空気がひんやりしていて,しんとした静けさに包まれた森を、歩き始める。今日は、奥入瀬のスタート地点となる「子の口」から奥入瀬渓流に沿って中ほどのところにある「雲井の滝」まで歩くことにした。

左手には群青色の深い流れ,右手には可憐な高山植物たち。そして、頭上は新緑の柔らかな葉っぱが、水に濡れてほのかな色気を放っている。先へ進むと、白い水しぶきと,川の中に苔むした大きな岩が点在するという,奥入瀬っぽい景色が始まってきた。目線に近いところに流れがあるので、とてもダイナミックだ。
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最初のうちは立ち止まって写真を撮ったりしていたけど,次第にそれどころではないくらいの土砂降りになってきた。そして、予定のバスに乗り遅れてしまい、休憩所のある「石ヶ戸」まで3時間ひたすら歩くことに。手は冷えて真っ赤になり、耳もいたい。靴も、リュックも、ジーンズも、びしょ濡れ。山はやっぱりこわい。これから登る人は、上下に分かれたカッパと、リュックカバーと、トレッキングシューズの重装備で熊よけの鈴までつけていた。

青森行きのバスに乗る。バスの最後部車席で旦那と靴下を乾かしたり、新聞紙を丸めて靴の中にいれたりしていたら、旦那が「ずっと下を向いていたので気分が悪くなった」といいだした。急きょ次のバス停「谷地温泉」で降りた。

そこはなんとと雪景色・・・!この季節にまだ積雪があるとは!しかも、道の向こうは小さな谷のようになっていて、その先に水芭蕉が群生していた。なんというか、幻を見ているような気分。別世界にまよいこんでしまった旅人の気持ちだ。
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<↑上写真:霧の中に水芭蕉。>
<下写真:なんとも可憐かつゴージャスなお花。尾瀬に行ってみるのが夢だったけど、こんなところで会えるなんて。アスファルトにも咲いていた。意外な雑草魂。>

この谷地温泉というのが、またなんとも趣のある山小屋風一軒宿で、湯治客で賑わっていた。立ち寄り200円で入浴できる。風呂はぬるめの湯と熱めの湯があり、どちらも木造の重厚な湯船。まずぬるめで30分くらいつかり、その後熱めの湯に5分程つかるのが入浴法らしい。

ぬるめのほうは人がぎっしりいるが、隙間を見つけて入りこむ。湯気の向こうのおばさんたちはみんな目をつむって仏のような顔をしてじっと浸かっている。時折天井からぽたっぽたっと水滴が落ちる音が鳴り響く。なんかおごそかな気持ちになる。
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↑谷地温泉

食堂でもらったパンフレットによると、「日本三秘湯」のひとつで、400年の歴史を持つ温泉らしい。水芭蕉が群生していたのは「谷地湿原」なのだそう。偶然にしてはなんといいところに来れたのだろう。旦那に感謝、である。

そして青森市街地へ。地酒とうまい刺身と、青森郷土料理各種で、夜は更けゆく。
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by platform_life | 2007-05-26 20:17 | 旅行

北東北の旅:5/18十和田湖へ

先週末は,北東北2泊3日の旅に出かけた。

東京駅8:30時頃発の東北新幹線「はやて」で青森へ。東京から仙台あたりまでは晴れていたのに,北上するにつれてどんより暗い空になってきた。八戸駅には11:30に到着。うっすら霧雨が降っている。

駅前を出発する十和田湖行きのJRバスに乗り換える。車窓はすぐに田舎景色になる。ひたすらタンポポの群生。遅咲きの桜。サーモンピンクの大きなつつじ。緑、緑、水田。
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☆写真↑十和田湖畔にほんの少し咲き残っていたソメイヨシノ。

バスに乗り、2時間くらいすると焼山という奥入瀬渓流の入り口を通過する。そこからは渓流沿いの車道を走る。白い水しぶきと,新緑が,車に乗ったまま見られるというのは便利なんだけど、何だかお手軽すぎる気も。中年ご夫妻は、渓流の半ばあたりでバスを降りて遊歩道を歩きはじめた。私たちは明朝歩く予定なので、下見程度に眺める。

奥入瀬を過ぎ、目の前にあらわれた十和田湖は、思ったより広かった。旦那と「海だ!」と騒ぐ。観光地化されておらず、野生の湖という感じ。しかしながら天候は悪化の一途をたどり、湖畔に近づこうものなら、強風で傘がひっくり返ってしまう。
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☆写真↑コーヒーショップより湖を望む。晴れたらきれいなんだろうなあ。この先に桟橋があって、そこをステージにバイオリンの演奏会をしたりするらしい。

やむを得ず、湖畔のコーヒーショップで、ココアとアップルパイをたべながら荒れ狂う湖上を見つめたあと、すぐに宿へ入った。部屋の窓からは雨にぬれた新緑と、うすぐらい湖が見える。東京駅で買った金原ひとみの「アッシュベイビー」を読みながらのんびり過ごした。

明日は晴れますように。と願いつつ。
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☆写真↑宿の部屋からみた十和田湖。二日目朝。雨が小振りになったので、宿泊客も傘をさしてうろうろ。
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by platform_life | 2007-05-24 01:00 | 旅行

『フィッシュストーリー』伊坂幸太郎

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伊坂幸太郎は,これまで4作読んだ(死神の精度,重力ピエロ,グラスホッパー,オーデュボンの祈り)。読後に,いつもため息とともに出るコトバは,「うまい!」のひと言。登場人物たちの何気ないエピソードが,最後にひと筋につながる。鮮やかに。オセロを全部裏返すみたいな,爽快感。

今回の『フィッシュストーリー』は短編集で,過去の伊坂作品で脇役だった人物たちが主人公となっているようだ。なので,ほかのを全部読んでからのほうが,楽しめたかも,とおもう。

書き下ろしの「ポテチ」という作品が面白かった。主人公で空き巣を職業とする男は,一見常識はずれで,社会のはみ出し者とも言えるような存在。だけど,誰にもまねできない,自分なりの方法で世界を捉え,むちゃくちゃながらにも,セオリーをつくる。アホであり賢い。魔性の魅力というべきか,こういう人物の描き方というのが,伊坂さんはうまい。
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by platform_life | 2007-05-16 15:21 |

リアルのためのフィクション@東京国立近代美術館

会社帰りに、大手町から竹橋まで、皇居のほとりをぐるりと歩いた。
お堀の水が、夕日を浴びてオレンジ色にほんのり染まっていて、きれいだなあと思っていると、後ろからおじさんランナーの群れに、次々と追い越された。走る人、結構いるんだなあ。きちっとしたウエアを見にまとっている。ちょっと優雅でうらやましい。

で、私は、竹橋の東京国立近代美術館に行った。イケムラレイコ、ソフィ・カル、やなぎみわ、塩田千春の四人のアーティストの作品15点を展示した小さな企画展「リアルのためのフィクション」。

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「リアル」に迫るためにあえてフィクション(虚構)をしつらえてある作品たち・・・。ソフィ・カルは知識不足のためどう捉えて良いか難しかった。写真と対になって提示されている言語がフランス語だったせいもある。

イケムラレイコの作品は、顔かたちのディテールが見えないように、ぼかしたり崩したりされていて、近眼がひどくなってしまったようなもどかしさ・不快感をおぼえた。でもそれってリアルなもの(対人関係など)と向き合うときに生まれる、どうしようもない距離感を意味してるようにも思えた。

やなぎみわは、フィクションをつくるのがうまい。自然と不自然のあいだを見せてくれる。間違えるとそっちの世界に取り込まれそうで、ドキドキする。赤い服を着た綺麗な「案内嬢」たちが疲れた顔を見せたり、ショーケースに入れられたりする写真には、妙なリアリティがある(うえの写真)。

塩田千春。泥をかぶる女の映像。・・これは、生々しすぎて今はあまり好きじゃないかも。
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by platform_life | 2007-05-12 23:07 | アート

花の園

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夏のような暑さの中、京都より上京してきた義母と、足利フラワーパークへ藤をみに行ってきた。彼女は昨年も義妹夫婦とやって来たのだけど、咲いてなかったらしく、今年は割合ヒマな私がお供することにした。

入念にネットで開花状況をチェックして日程を決めた甲斐があって、たくさんの藤が、盛大に咲いていた。大藤ゾーンでは、のれんのように、ぶらぶら紫色の藤の花が垂れ下がっている。上から太陽光が差し込んで何とも言えぬあったかーい紫色になる。白藤のトンネルも素晴らしく、こちらは光が差し込むと白い花がゴールドがかったクリーム色に輝く。ここは天国かしら、と思えてくる。

藤以外にも、つつじやポピー、ルピナス、クレマチス、バラなど、たくさんの花が咲いている。手入れが行き届いていて、花を大事にする人の気持ちが伝わってくる。

ちなみに義母は、愛犬にえさをやらねばならぬとのことで、その日のうちに京都に帰って行った。タフネス。
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by platform_life | 2007-05-09 23:11 | 旅行

リトルミスサンシャイン/イカとクジラ

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連休に「早稲田松竹」で、二本立て映画を観た。
ひとつは「リトルミスサンシャイン」(上の写真)。もうひとつは「イカとクジラ」。どちらも、アメリカの家族をテーマにした映画だった。

「リトルミスサンシャイン」は、一家がオンボロバスに乗って、楽しい珍道中を繰り広げるロードムービー。疲れてるときにおすすめの笑える映画です。子ども向けミスコンに参加する「オリーヴ」がすごく可愛い。ニーチェを崇拝し、沈黙を続けるオリーヴの兄もかなりいい味を出している。

「イカとクジラ」は、ニューヨークのブルックリンに住む一家という設定で、父、母、兄、弟の四人のあいだで繰り広げられる会話を中心に、物語が進む。ユーモアたっぷりの会話劇はとても楽しい。そして、「親」や「子」であるということにこだわらず、それぞれが思い切り個人を主張するこの家族、アメリカという国民性かもしれないけど、とても都会的でスマートに感じられた。
一方で、両親の離婚に際し、母親は別れる原因となった自分の浮気のことを、セクシュアルなことまで事細かに子どもに話し、父は父で兄の同級生に手を出すなど、親の立場を忘れ、乱れまくり。子どもたちはだんだん情緒不安定になり、問題行動を起こすようになる。
自立した親子関係に見えても、子にとって親は影響力大で、根っこでは子は親を求めるものなんだなあと思ったのです。親はどこまでも親なのだ。胸がぎゅーっと締め付けられるような切なさがあった。
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by platform_life | 2007-05-08 01:09

祝GW・巻き寿司

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最近,しょっちゅう酸っぱい物が食べたくなる。疲れてるんだろうか? で、そんなときは、だいたいきゅうりの酢の物が定番だが,昨日はヒマだったし,GWのはじまりを祝う意味も込めて(?)、巻きずしをつくってみた。

巻くための「すのこ」みたいなやつがなかったので,ラップで代用した。でもちゃんと出来ました。具材はスモークサーモン,アボガド,椎茸の甘煮,きゅうり,厚焼き玉子,カイワレなどを,1本は海苔巻き,もう一本はとろろ昆布で巻いた。

巻いた時点では具が多すぎたせいか、化け物みたいにでかい代物となり,とても美味しそうではなかったけど,切れば,色とりどりでなかなかきれいに見えました。作るのも楽しいし,結構美味しかったし,大満足。
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by platform_life | 2007-05-02 00:01 | たべもの