インド旅日記(三日目)

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↑マスカットを売るおじさん。コルカタ駅前にて。

3/23(3日目)
<グァバ>
コルカタの駅に、荷物を預けにゆく。そして夜行に乗るまでのあいだ、市内をぶらつくことにした。駅の近くの屋台で、色とりどりの新鮮な野菜や果物を売っている。Yはキューリを、わたしはグァバを買い、道ばたで食べる。グァバにはお好みで塩とスパイスをかけてもらえるので、お願いしたところ、店のおじさんが大量にかけてしまったので、もともとのグァバが甘さ控えめで薄味なものであるところに、大量のそれなので、しょっぱ辛うす甘い、なんともいえぬ味わいの食べ物になってしまった。いまだにあの鼻につんと来る感じが忘れられぬ。キューリは美味しかった。

<カーリー女神寺院>
その後、地下鉄に乗って、カーリー女神寺院に行った。ヒンドゥー教でもっとも恐ろしいといわれる女神カーリーは、生け贄を捧げて祭らなければならず、この寺ではヤギを生け贄として毎日捧げているとのこと。その、ヤギを生きたまま断首する儀式は観光客も見ることが出来るが、その様子はかなり衝撃的なものらしい。私たちが行った時はその儀式は既に終わっていた。ほっとしたような、少しだけ見たかったような…。もう夕方だったけど、たくさんの参拝者で狭い境内は熱気に満ちていた。じつはこの寺では苦い思いをした。寺の関係者と名乗る男(IDカードまで持っている)にごく自然に境内を案内されたのだが、最後に2100ルピーの寄付(約5000円くらい)を要求されたのだ。日本のお寺でもそんなお賽銭払ったことないんだが…。人目につかない隅っこの方で、外国人ツーリストの名前と寄付金額が記帳されたノートを見せながら「あなたも貧しい人々のために寄付を」と言う男の顔は、先ほどとは打って変わって「払わずば返さん」という怖い形相になっていた。逃げようにも、靴をその男の持ち場にある靴箱に預けているうえに鍵もかけられていたので不可能。結局数百ルピーを払うはめになってしまった。このお金がちゃんと寺側に寄付されたのか、はたまた男の懐に入ってしまったかどうかは定かではないが、こうなったらほんとに貧しい人々に使われていると思い込むしかない。このときからインド人(のやたら親切に話しかけてくる人)に対する警戒心が強くなっていった。

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↑コルカタ駅構内。けっこう広くてキレイ。

<インド人の喧嘩>
変な虚脱感とともに、駅まで戻り、列車が来る時間までベンチで待つ。ぼーっとしてると前方でおじさん二人が言い合いを始めた。何か気に入らぬことがあったらしい。だんだんエキサイトしてきて、今にも取っ組み合いになりそうになってきた。回りの人々に、「こいつがおかしいんだ。あんた、見てたよな?」というような具合に、だんだん回りも巻き込み始めた。私たちの前のベンチに座っていた夫婦のうち旦那の方が正義感からか、立ち上がって二人に対して何かしら主張をはじめる(ヒンドゥーかベンガル語かなので内容は分からず)が、妻がそれを「あんた余計なことを」という具合に静止する。あたりは騒然としてきたが、人々が何とか仲裁し、二人は引き離され、それぞれ去っていった。なんというか、ずいぶん長いやり合いだったが、手を出さないのがすごいなあと感心した。それは暗黙の了解でもって、つよく決意されているかのようだった。

インド人は喧嘩をしても殴ったりしないというのは本当だったんだな。なかなか面白いものを見たと(本人たちには悪いけど)思いながら列車に乗り込む。18時、定刻通りヴァラナシに向け夜行列車は発車した。
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by platform_life | 2006-04-30 00:47 | 旅行
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