「社会人のための歌舞伎教室」(国立劇場)というのに行ってみた。
前半は若手の歌舞伎役者さんによる初心者向けの歌舞伎についてお話があり、後半は、実際の舞台が上演された。ナレーション役の「義太夫」さんのセリフが舞台両脇の電光掲示板に表示され、あらかじめ台本も配られているので、ストーリーは追いやすい。 前半はセリフを言い合うだけで、まったく役者が動かないので、眠くなる寸前だった…。後半に場面が変わり、顔に赤い筋を入れた人(「隈取(くまどり)」という)が怒りをあらわにしてそれまで静かだった舞台をかき乱すところで一気に目が覚め、釘付けになった。大人数の敵を斬るシーンは、テレビや映画の時代劇のような残酷な感じはなく、大げさに腕や体を動かしてまるで踊るように斬るさまを表現する。それは誇張しすぎて、滑稽にも見えるけど、役者の動きが美しく艶やかで、うっとりするほど美しくもある。 動き/表情/言い回し/音楽…すべてが洗練されていて、隙がない。「お仕事で歌舞伎やってます」というノリではなく、全生涯注いでます!って気概が伝わって来る。 そして、江戸時代より、400年間命かけて歌舞伎を守って来た人々あってこそのこの舞台なんだろうなと。 ところで国立劇場のロビーにはお土産物やさんとか、食べ物をうってる売店もたくさんかあり、始まるまでのひとときを観客はロビーのソファで弁当を広げてくつろいでいた。どこかの温泉施設のような、リラックスムードが漂っていてそれもなんだか良かった。(劇場内でお弁当が食べられるっていうのがやっぱいい。もちろん休憩中だけだけど) 読書;死神の精度(伊坂幸太郎)★★★★★ 原宿団地物語(ヒキタクニオ)★★★☆☆ NHK古都物語ベナレス ★★★☆☆
by platform_life
| 2006-06-19 23:38
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